煉獄日記

目指せ天国。

フツー

「フツー」が口癖の照ノ富士。フツーとは言ってられない怪我をして、それでも無理して千秋楽まで頑張ったものだから怪我が悪化してしまったそう。大丈夫だろうか。いつから復帰できるかはわからないけど、ゆっくり休んでまた強い照ノ富士の相撲を見せてほしい。

 

本当は秋場所について書きたいことが山ほどあったはずなのに、とにかく余裕がない。とてもじゃないが「フツー」なんて言ってられない。自分を励ますために「フツーだよ、フツー」なんてつぶやいてみても、眼が笑ってないことに気付くだけ。通常営業の状態がどんな感じだったか忘れそうなほど、ここ一か月ほどは焦って焦っててんてこまいである。

しかし焦ったからといって人間効率よく働けるようになるもんでもない。むしろ効率は落ちる。どんどん落ちる。特に頭を使う仕事の場合、焦燥感が冷静な論理的思考を妨害するもんだから、ぼろきれみたいなクオリティのものが量産されるばかりで使えるものはほとんど出来上がらない。効率でいったら焦らずこつこつ進めているときの10分の1以下といったところだろうか。ひどいひどい。

 

そんなとき、きまって思い出すようにしている言葉がある。

「生きていくうえで大切なのは、死なない事と、死にたくなるようなことをしない事」

ポジティブなのかネガティブなのかわからないような格言である。しかも、これが自分のオリジナルの言葉なのか、何かからの引用なのかもわからない。おそらくまだ10代だったころに生まれて初めて精神の危機に遭遇し、その場でひねり出した言葉だったように思うが確証はない。とにかくそのころから、精神的にどん底に落ちた時には、毎回この言葉に助けられている。

つらくてつらくて、焦って、胃も痛くて、冷や汗もかいて、もう何もかも投げ出したくなる時がある。そんな時には、「これを続けてたら死にたくなると思ったら、やめてよい」という自分ルールを設定している。誰かに迷惑がかかるかもしれない。信頼を失うかもしれない。それでも、死にたくなると思ったらやめよう。そう決めている。

大変無責任な考え方のように見えるかもしれないが、こんな風に考えていると「死にたいと思ったらやめよう、まだそこまでではないからもう少しがんばってみよう」という謎の発想の転換がおき、意外とつらかったことも続けられる。なんだかんだ好きで選んだ道だ。楽しめる限り楽しんでみよう、とあきらめがつく。人間の脳みそなんて意外と単純なのだ。

 


TOMOVSKY - 脳(PV) - YouTube

 

毎週のお楽しみであった久保ミツロウ能町みね子オールナイトニッポンGOLDも終わってしまって寂しいが、落ち込んだ時は久保ミツロウが番組内でかけていたこの曲を聴くとよい。

脳みそと神経の「疲労」はダイレクトに精神の状態に影響するので客観視するのはなかなか難しいけれど、鬱々とした気持ちも、泣きたくなるような憂鬱も、結局は自分のへっぽこでお疲れ気味な脳みそのせいである。おなかが痛ければ病院に、肩がこればマッサージに、そういう感覚で、憂鬱になったらストレス解消に励むべきなのだ。

というわけで明日からもがんばって生きていこう。鶴竜優勝おめでとう。