煉獄日記

目指せ天国。

煉獄のような日々を記録しようと思う

ブログ名、迷った。若気の至りブログにしない、と決めた以上、後で見返して気恥ずかしくなるような名前は嫌だ。だからといって、冷静さと「ふつうさ」を気取っても、それはそれでなんだか恥ずかしい。

 

さて、どうしよう。

 

迷った時こそ先人の知恵を、ということで、手元にある本たちを眺めてみる。そこには、ダンテ大先生の『神曲 煉獄篇』。

煉獄とは、現世で何かしらの罪を犯したために罪滅ぼしをしなければいけない人々が集まる場所。救いようのない悪人ではない、だからと言って無条件に天国行きできるほどの聖人でもない。そんな、いうなれば「ふつうの人」が集まるのが煉獄。(といっても、『神曲』に登場する煉獄の住人達はローマ法王とか偉大な詩人とかばっかりだけど。)そして、煉獄で罪を償い心を洗われた人々は、めでたく天国の仲間入りをすることができる。

前に読んだ『地獄篇』はとにかく救いのない暗澹たる世界で、それに比べたら煉獄の何と明るいこと!もちろん罪を背負った人々は苦しい罰を受けているわけだけれど、そこには常に「天国行き」という希望がある。地獄に落とされてやさぐれている人々とは対照的に、煉獄の人々はやたらと前向きだ。煉獄にいる人々は当然もうすでに死んでいるのだけど、私は彼らを見て人生の範を見つけたような気持ちになった。

毎日いろいろ大変だけど、ヘルペスだってできちゃうけれど、いつかはこの苦労が実を結ぶ日がくるといいな。そんな思いを込めての『煉獄日記』です。まあ、どんなに状況が好転しても、このブログが『天国日記』へと進化することはないだろうけど。でも、煉獄で希望を抱く人々のように、こつこつ生きている中でのいろいろを前向きな気持ちで記録していきたいと思います。

 

しかし残念ながら、キリスト教徒でない時点で、ダンテの基準では問答無用で地獄行き決定なんですけどねー。

 

神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)

神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)