煉獄日記

目指せ天国。

都営バスの旅(日暮里方面)

朝起きたら春の陽気だった。エアコンをつけなくても大丈夫な陽気。それだけで幸せ。
幸せついでにどっか出かけようと思った。行ったことのないところに行きたいな、と思って東京の路線図を眺める。「日暮里・舎人ライナー」、乗ったことない。乗ってみたい。でも、ただ電車に乗っていくんじゃなんか味気ない。そうだ、都営バスを乗り継いで行ってみよう。そんな思い付きで一日都営バスの旅に出ました。
結局日暮里・舎人ライナーには乗らなかったし、足立区にも入らなかったけどね。
 
スタートは12時過ぎの葛西駅。とりあえず人が並んでるところに並んで、バスに乗り込む。京成バスだった。そそくさ下車。
あらためて都営バスに乗り一日乗車券購入。どれでもいいから来たバスに乗ろう、と決めていたので、新小岩方面に向かうバスに乗る。しばらく乗っていると東京らしからぬ景色が広がってきたので、次の松江という停留所で降りた。東京なのに松江。商店街の雰囲気も松江っぽい。

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松江の商店街をぶらぶら歩いて、ひとつ先の停留所から今度は亀戸行きのバスに乗る。
小松川橋で荒川越え。スカイツリーが近づいて来た。

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終点いっこ前の水神森で下車。停留所の名前がなんか良かったから。水神ってなんだろ。調べもしないのでわからない。とりあえずまたバスには乗りたいから亀戸駅方面に向かった。
亀戸駅でさくらあんの大判焼きを食べる。うーん、さくらあんっぽい味はあんまりしない。もうちょっと塩気のきいた甘さを期待していたんだけど。
駅の北側まで歩いていくと、なぜか亀戸駅駅前が歩行者天国になってる!必要あるのか?歩行者天国なのに自転車が多い。自転車天国。
 
水神森で降りたとき香取神社の由来が書かれた工事現場の囲い(なんて呼ぶのかわからん)を見たので、駅前の案内図を頼りに香取神社にお参り。スポーツの神様らしいけど、とりあえず健康を祈願。

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香取神社の次は亀戸神社に向かう。途中の細い路地には猫がたくさん。猫の多い町はいい町です。

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5分くらい歩いて小道を出るとスカイツリー登場。そんで、亀戸天神にも到着。亀戸神社じゃなくて亀戸天神でしたね。

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こちらは学問の神様ということだったので真面目にお参りしました。あれ、亀戸天神じゃなくて亀戸天満宮?どっちでもいいのかな?
歩き回って疲れたからバスに乗ろうと決めて神社を出る。亀戸天神のすぐ側に亀戸天神前という停留所を発見。都内はよく見ると本当にたくさんバス停がありますね。浅草寿町行きと上野公園行きが通っていたので、先に来た方のバスに乗ることに。
10分ほど待って停留所の椅子でぼんやり眠くなってきたころ、浅草方面のバスが来た。浅草かー、混んでるだろうなーと思いつつも乗る。案の定雷門付近は大混雑で降りる気しなかったから、終点の浅草寿町まで乗った。浅草は早めに離れたい。観光地っぽいところを土日に歩けるほど元気じゃありません。
 
でも結局ほかの停留所が見つからず雷門の近くから池袋駅東口行きのバスに乗る。なんかバスきたから乗っちゃえ!という勢い。巣鴨で降りようかと思ってたんだけど、路線図見てたら昭和町ってところに行ってみたくなったので荒川四丁目で乗り換えのため下車。もうこの時点で足立区に行く気は全然なくなってた。でも乗り換えるなら荒川三丁目の停留所だったらしく、バスが通ってきた道を引き返す。タイ仏教の寺院があったりハングルで書かれた教会の看板があったり、荒川区は浅草とはまた違うインターナショナルな雰囲気。
 
しかしどこかで道を間違えたらしくバス停に出会わず。代わりに「喫茶 アイリス」を発見!看板のフォントとかディスプレイの感じがとても好きだったので喜んで入る。荒川区まで来た甲斐あったわー。不意打ちでこういういい店に出会えるとたまらなくうれしい。この時点で15時半。しかし眠い。
お腹は空いてないので(大判焼き食べなきゃよかった!)とりあえずブレンドだけ注文。70過ぎくらいのおばあちゃんが1人でやってる、全席喫煙の素敵な喫茶店。私自身はタバコはあまり吸わないけど、喫茶店は灰皿のおいてあるようなお店が好き。「全席禁煙」ってなんか感じ悪いもん。お店の中は思ったよりも広くて、トイレもぴかぴかに掃除してあった。ツムツムで盛り上がる地元のおばちゃん(たぶん)の横で、1時間ほど読書。入口ちかくの日当りのいい席は快適で、まどろっこしい英語の本だったけど20ページくらい読めた。ちょっとおなかが空いてきたから、せっかくだしツナトーストも注文。パンはサクサクで美味しい。でもキュウリ入ってるツナはあんまり好きじゃないのよなぁ。たまごトーストにしておけばよかった。

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ずっとバスだったから電車の路線図だと自分が今どこにいるのかよくわかってなかったけど、よくみたら目の前に常磐線の線路と「三河島駅前」の看板。初めてきたよ三河島。というか荒川区自体初めてかもしれない。
お腹がいっぱいになったらもう読書する気になれなくてアイリスを出た。お店の前の道を日暮里行きのバスがたくさん走ってたから、あてずっぽうでその方向に歩く。まるでちょっと出かけてきた地元民みたいな顔をして細い道を歩く。
 
日暮里に向けて歩く途中、17時のチャイムが鳴ったけど知らない曲だった。何か荒川区にゆかりのある曲なのか、それとも私が知らないだけでよくつかわれる曲なのか。
途中で「にっぽり繊維街」に遭遇。繊維街ってあの『運命に、似た恋』に出てたところかしら?

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日曜だからか閉まってるお店も多かったけど、レザー専門店とかボタン専門店とかいろいろあって面白い。洋裁したい気持ちがむくむくわいてきました。
 
日暮里駅に着いてももちろん電車には乗らない。アイリスという素敵な喫茶店に出会って満足したから、最初の目的地なんてもうどうでもよくなり家の方面に引き返すことに。亀戸行きと錦糸町行きのバスで迷ったけど、ちょうど来てたから錦糸町行きに乗る。またスカイツリーの近くを通るらしい。あと、根岸とか下谷とか。いわゆる谷根千エリアってやつか?そんなことを思いながらバスに乗る。っていうか今歩いて来た道を完全に戻ってる。あれま。
浅草駅前から再びバスがどっとこむ。みんな浅草好きねー。終点の錦糸町駅からさらに門前仲町行きのバスに乗り換えて東陽町に向かう。気温が下がってきてちょっと寒い。春だから仕方ない。早く帰ろう。
東陽町駅前で降りて、都営バスの旅は終わり。東西線に乗っておうちに帰りました。
 
一日乗車券はたった500円なのに、都営バスだけであちこち行けてほんと楽しい。アイリスみたいな素敵な喫茶店を発見できると旅の満足度はぐんと上がるね。
これから暖かくなるだろうし、またひとりでぶらっとどこかの街を探索しに出かけよう。