煉獄日記

目指せ天国。

Daydream Believer っていい曲よね。

ここ2年ほど、朝起きて1番に思うことはいつも同じだった。それは、「身体が痛い」。それも、睡眠時間が長ければ長いほど、身体があちこち痛い。

まず腰が痛い。激痛というほどではないが、起きてすぐにごろんと寝返りをうつのはできれば遠慮したいと思う程度には痛い。次に、肩が痛い。より詳しくいえば、肩甲骨のあたりががちがちになっていて、まるで一晩パソコンで書き物をしていたかのような固さ。(ああ、この肩こりの分、朝起きたら原稿が進んでいたらいいのに) 最後に首が痛い。ちょっと動くとびんびん頭痛がする。

ぐっすり寝たはずの朝でも身体が痛いことには気づいていたが、あまりにも毎日のことなのでもう慣れっこになっていた。というか、「そういうもんだろう」とうっかり受け入れていた。しかし先日、久しぶりにホテルに泊まり他のベッドで眠ったら、朝起きて驚いた。なんと、身体が、痛くない!

 

この慢性的な疲れと身体のこりの原因はベッドにあるんじゃなかろうか。一人暮らしをきっかけに購入し、部屋が狭いからという理由で選んだ安価な折りたたみ式ベッド。私と一緒に実家に出戻ったベッドは、さすがにもう寿命のようだ。もともとそんなに寝心地いいものでもなかったけどね。

というわけでベッドを探している。朝目が覚めたら、「今日も1日がんばるぞ!」って思える、そんなベッドを探している。久しぶりの高いお買いものになりそうだ。

 

高いお買いものなのでやはり下調べは慎重にしたいのだが、いかんせんベッドの良し悪しがよくわからない。とりあえず大きな家具店に行ってプロのアドバイスを聞きつつ決めようと思っているのだけど、まずは自分が今思っていることをここで整理しておこう。

 

マットレスには様々なタイプがあるそうだ。代表的なところでは、スプリングタイプと低反発タイプだろうか。スプリングタイプひとつとっても、コイルの入れ方で何種類かに分かれるらしい。

とりあえず低反発タイプは避けたいと思っている。以前低反発の枕を使っていたが、頭にフィットしすぎる感覚が私は苦手だった。マットレスがあんなふうに体にくっついてくるのは、想像しただけでも耐えがたい。

おそらく硬めのものが体に合っている気がする。今のへっぽこベッドを買うまではずっとカーペットの部屋に布団を敷いて寝ていたが、寝心地に悩むことはなかった。今の部屋はフローリングだし、アレルギー性鼻炎のことを考えるとカーペットをひくのも嫌なのでベッドを使っているが、本当はカーペット+布団、または畳+布団が理想。たまにホテルなんかに泊まると「ぽよんぽよんのマットレス素敵!」なんて思うけれど、実際に寝てみるとあの柔らかさが気になり寝つきが悪くなる。なので、あまり体が沈み込まず、振動が全体に伝わらないタイプのものがいいのかな。

 

次に、ベッドフレーム。今使っている折りたたみベッドは、サイズだけは最高だ。私はかなり背が低い(150㎝弱)上に、大変寝相がいいので、今のこじんまりとしたベッドでサイズは十分である。しかし折りたたみでないとこんなに小さなベッドは見つからないだろうし、そうすると今と同じ配置ではクローゼットがひとつ開かなくなってしまう。それはまあ寝心地重視ということで、仕方ない、模様替えするか。

棚として使えるヘッドボードがついていれば、寝る前に本やメガネを片付けるため一度起き上がる必要がなくなって便利だ。この棚がついたら今の配置ではクローゼットが開かなくなること必至なので模様替えは避けられなくなるけれど、いっそ模様替えが必要なら、セミダブルのベッドを買うのもいいかもしれない。セミダブルなら、ベッドの上でストレッチをするときに十分脚が広げられる。たまにやっているヨガの真似事もちょっと頑張ればできる。そうすれば部屋がちょっと狭くなっても特に支障はないだろう。

あとは、ベッドの下の部分。最重要視するのは、掃除のしやすさ。ベッドの下の埃なんて絶対に見たくないので、掃除機が届く広さがあるか、床にほぼべったりかが絶対条件。引き出しがついているタイプだとしたら、今部屋にある壊れかけのチェストをひとつ処分できるので、それもいいかな。

 

こうやって自分の部屋を少しずつ心地よい空間にしていくのは楽しい。先日、能町みね子『お家賃ですけど』を読んで以来一人暮らししたい欲求が久々に高まっているのだけど、結局私はこの家でぐずぐずと暮らしていくのかなと思っている。それでいいんだ。きっと、それでいいんだ。新しいベッドを買ったら、今よりすこし、「これでいいんだ」って思える予定。

 

お家賃ですけど (文春文庫)

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